が街この人は、私達の街で何かを頑張っている人をリレー形式でお届けします。
第20回目は馬頭町の“もうひとつの美術館”館長の梶原さん
です

梶原さんプロフィール

お名前 梶原 紀子 (かじわら のりこ)さん
ご職業 NPO法人“もうひとつの美術館”館長・建築家
お住まい 那須郡馬頭町
ご家族 ご主人と息子さんが2人(中学1年生・小学校5年生)
ご紹介者様 ぜん・住まい工房(一級建築士) ・善養寺さん
もうひとつの美術館 特定非営利活動法人(NPO法人)です。
開館時間 午前10時〜午後5時
休館日 月・火曜日休館(ただし祝・祭日は開館)
入館料 大人 500円 
18歳以下・65歳以上:障害者手帳をお持ちの方、賛助会員 300円

『98年に東京から馬頭町に越してきました。夫婦共に集落を訪ねたり、キャンプや山などのアウトドアが好きでしたので、別荘地として開発されたところではなく、昔ながらの家々が点在しているこの馬頭町に惹かれ、いつかセカンドハウスを建てたいと土地を買っていたんです が、長男の教育と障害を持った次男の療育のため、生活環境を一新してみようと、この地に住むことにしたんです。』
ご主人は、宇都宮大学の助教授であり、建築家でもあるのですが、事務所が宇都宮にあるので、美術館の休館日にはそちらに行き手伝いをします。2人のご子息のお世話と、学校関係の活動などで大忙しの日々を送る梶原さんです。

 

 
・美術館設立のきっかけ
 美術館設立に直接結びついたのは、知的障害のある人たちの創作活動を描いた「まひるのほし」という映画です。もともと美術には、興味があったのですが、アートとして見たとき、私は、知的障害者の作品は健常の人たちの作品と遜色ないと思っています。その作品が放つエネルギー、理屈や既成概念がない、アートが本来もつ根源的な生命力にあふれている作品を知ることは、お互いの理解につながりますし、何よりも私たちが、知的障害の人たちが発散するアートのエネルギーを必要としていると思います。専門外の私が美術館をやろうと思ったのも、彼らがそういうエネルギーを私にくれているからです。

 既成の美術界の範疇に入らない人たちの作品、ほかの美術館では紹介できないような作品を紹介したいと思ったのです。それが「もうひとつの」というネーミングにもなっているのです。

・美術館設立までの道のり

2000年3月、廃校になる小学校(元・矢又小学校校舎)があると聞き、このスペースを利用して美術館にできないか。当初はご主人とお2人で活動 をはじめ、後有志6人となり役場に出向き企画内容を理解してもらい準備を進め ました。そのかいあって同年7月に15日間の展示イベントを行うことが出来たのです。
準備期間が短かった事と活動に賛同してくれる方が少なかった為、校内の掃除や黒板を移動したり電機の配線などは全て自力。たいへんな労力を要しました。残念なことにこの校舎は取り壊しが決定してしまい、現在は2001年3月に廃校となった 元・小口小学校を町からお借りし、2001年8月に現在の“もうひとつの美術館”が開館しました。
 2000年の元・矢又小学校校舎での15日間のイベントをきっかけに町の方の理解、協力で、元・小口小学校を町から無料で借りる事が出来たのですが、配線や重い黒板の移動はとても重労働でしたが、 多くのボランティアの方々の協力を得てこの元・小口小学校を美術館に大改装できたのです。


←写真左側の校舎は明治・右側は大正につくられた木造平家建てです。
  木造教室 そのままの状態なので木の温もりが感じらる館内です。
『床の保存状態がとっても良かったですね。但し屋根などは雨漏りなどして少しづつ修繕は必要になってきています・・・』展示されている作品の額装はダンボールを利用しています。
とても館内の雰囲気にあっていて、美術館のもつ“ちょっと堅い”といったイメージがなく楽しんで鑑賞できます。
梶原さんが、企画・部屋の割り振り・作品のレイアウトなど考えて展示しています。
『作品は展示する場の雰囲気によって表情が変わるんです。ここの独特の表情が出るようにつとめています。』とおっしゃる梶原さんは もともと建築デザインが専門で、趣味が美術館めぐり、今までの経験・体験などが活かされているんですね。
今回取材期間中に開催されていた“伊賀高史と工房絵(かい)”の展示の1つのきっかけとなったドライフルーツ・ナッツのパッケージです。
『ある会社のパッケージデザイン用の為に描いた作品をパッケージだけではなく、描きためた作品も多くの人に見てもらいたいという思いから今回の展示に至ったそうです。パッケージの裏面には“もうひとつの美術館”を支援していますといった文が入っています。どこかでこの商品を見かけたら後ろを見てくださいね。ドライフルーツ・ナッツなどオーガニックの商品で体にとてもいいですよ。 』
  ゆっくり鑑賞できるように喫茶コーナー、図書コーナーをもうけています。
『このスペースは元は職員室だったんですよ。』写真には写っていませんが、テラスのようにな部分が元の放送室で面影が残っています。 ここからは、校庭が一望できて廃校前の子供たちの笑い声が聞こえてきそうです。

グッズ販売コーナーでは、関連図書や展示関連グッズ、ポストカード、アートストーンなどを販売いしています。もちろん伊賀高史さんのイラストのはいったノヴァのドライフルーツ各種もおいてありますよ。
 
・1年を4期にわけて3期企画展を行っています。
2004年2月21日(土)〜5月23日(日)
・コラボレートする!伊賀高史と工房絵(かい)


次回は、サマーフォーラム2004「こころの万華鏡〜癒しとしての自己表現」を企画しています。

*

『美術館運営には資金が必要です。現在法人会員は7団体。いずれも都心部の企業です。是非、地元の企業様にもご賛同いただき、会員になっていただきたく思います。』 
また、個人でも主旨にご賛同いただける方はぜひご入会ください。

年  会  費

入 会 申 込 方 法

☆ 個人正会員  1口 1万 円  1、郵便振替用紙の連絡欄に住所、氏名、電話番号、会員の種類、口数を明記の上、郵便振替にて年会費をご送金ください。(美術館にても、申込みいただけます。)

2、事務局より「入会申込み書」と「入会手続き完了のお知らせ」(領収書)と会員証をお送りします。届かない場合は事務局までご連絡ください。

      (郵便振替)番号:00160-9-535731  
         名義:もうひとつの美術館
☆ 個人賛助会員 1口 3千 円
☆ 法人正会員  1口 2万 円
(法人格をもつ団体:会社法人・社会福祉法人など)
☆ 団体正会員  1口 2万 円
(法人格をもたない団体:共同作業所など)

詳しくは(事務局)〒324-0618 栃木県那須郡馬頭町小口1191-2 0287-92-8088
会費は運営の資金にあてられます。


梶原さんのパワーには、脱帽しました。徐々にではありますが、彼女の活動に協力する方々も増えているようです。
ピュアーな一途さや、エネルギーが伝わってきました。今回は、美術館の紹介のようになってしまいましたが、それだけ梶原さんが、心血を注いでおられるところということで。今後もいろいろな展示活動を通して多くの人に、ここのよさを知ってもらいたいと思いました。活動頑張って下さい。
バックナンバーを見る
那須野が原BOYS 福祉大 ・望月氏 福祉大教授 ・丸山氏 エンプロ代表 ・高橋氏 大田原市役所植木氏
民話の会鍋谷さん 民話作成・大野さん 日新の館・渡辺さん 音楽家・高橋氏 洋画家・後藤氏
画商・小西氏 園芸家・鈴木氏 歯科医・桜岡氏 社会教育指導員・佐藤氏 ロマンドール・金子さん
大石庵・斎藤氏 音楽家・小野里氏 女優・木内さん ぜん・住まい工房 ・善養寺さん