ビバアメリカ!(7)

わが友JEAN


私がアメリカから帰国したのは97年夏のことでした。

帰国の日、LAX空港(ロサンゼルス)でしっとり涙のお別れを、の筈が、
そこでもひと騒動がおこってしまったんです。

『空港の駐車場に車を止めたんだけど、ロックアウトされて子供が乗ったままなの!』

じゃ、すぐ戻って、車のところに戻って、私KENにスペアキーを持ってくるよう連絡するから。

トランクを開け、荷物を出してトランクを閉めた瞬間、中にいたJEANの子がドアのロックを閉めてしまったのだ。
キーはさしたまんま。

大声で1歳の子供に向って『カギを開けて』『上に引っ張って』と叫ぶ姿は傍目にはどう見えたことか。
車の合鍵を持っているJEANのだんなもMEETING中とかでTELにも出れないし。

『AAAに電話してきてもらわないとね。飛行機遅れない?YOUは戻って!』
 

このとき私の中では帰るの明日だっていいや!別に・・と思っていた。

その当時携帯電話があまり普及していないアメリカでのことだった。
やおら、JEANは近づいてきた1台のベンツに向って両手を広げ、
『携帯電話持ってるでしょ?貸して!』
とまくし立てたのだ。

『OK、stay calm! What happened?』



『I will call for you.』

その紳士は迷わずAAA(日本のJAFのようなところ)に電話をしてその15分後無事ドアは開き、
泣き叫ぶ子供も無事で、事なきを得た。

この騒動で免税店に寄る時間もなくJEANのドタバタに付き合ったわけだが、
それでも、小さな子2人を連れて見送りに来てくれたのは嬉しかった。
何度もハグをして、やっぱり涙があふれ出てきて、
大好きなアメリカを離れる事もそうだけど、この友人達とお別れするのが辛かった。

Good Bye California!
Good Bye LA!
Good Bye Jean!


5年数ヶ月の滞在は幕を下ろした。
ラスベガスを何度も表敬訪問し寄付をしたり(負けたって言うこと)
語学学校があり、出産があり、子育てがあり、マミー&ミーのクラスあり
で大きく変わった私の人生と共に友情の芽も育っていたんだけど

お別れ。

私にとって何度目かの転機をもって日本に戻ってきた。
いろいろな国をたくさん廻ったけど
アメリカが一番好き!

 

 

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