ビバアメリカ!(10)

わが友JEAN



ご主人を亡くして1年が経ち、JEANは辞めていた仕事を再開した。
そして
再婚相手を探し始めているのだと聞いた。

『私もまだ若いし、少しでも若い方がいい人探しやすいから…』
『何人か会ってはみたんだけど…』

そこにはやはり子供との相性や、誠実さなど幾つもの不安材料があって思うようには行かないようなのだ。
何せ、とてもお金持ちになってしまった彼女は、財産を守るのがたいへんなようで。

ま、

子供達は元気で、しかも上の子のDedeは、なんと天才らしいのだ。
一緒に小学校に入学したクラスメイトから一足早く飛び級をしているようで、

『何歳で大学に入ってくれるかしら?』

と、Dedeを語る彼女の誇らしい口調が、嬉しくもある。

『やはり血は争えないのよ。夫も頭良かったし、私もでしょう』
『ピアノも音符を見てすぐ弾けるようになってしまうの。』

女は男次第だというけれど、あながち嘘ではないと思う。無一文でアメリカに渡ってきた中国の女の子が
今は高級住宅地に住み、息子達に幾つも習い事をさせ、中国の親族に送金している。
休みがあると、ヨーロッパや、南米に旅をして、親子の絆を深め、思い出を作っているのだ。
お金の無い人と結婚をして、離婚をしたらこうはいかない。自立してあくせく働かざるをえないのだ。


日本では、子育てをする母親一人の家庭に対しては、偏見を持つ人々が多いのが実態なのに対し、
アメリカはそうではない。
働く母親のために子供を預けられる施設もしっかりしているし、企業内の託児所も多い。
何より、シングルマザーでもそれがどうかした?っていう感じなのである。
それだけ数が多いのだけれど、本人次第で社会に認められる仕組みになっているのだ。
何かあったら駆け込めるシェルターが地域ごとにあり、カウンセラーが話を聞いてくれたりもする。
彼女にとってはそれも救いなのだという。お金があっても心にあいた空白を埋めるのは
時間がかかるから。

アメリカで以前住んでいた地域の方がロトで大当たりして、17億円相当を当てた。なんと、ご夫婦で中学の教師を
していたのだが、当選後すぐに仕事をやめ、1年近く遊んで暮らしていたが、また復職をして学校に戻った。
どうして?と聞いたところ
『遊ぶのって、忙しい合間に遊ぶからこそ楽しいし、貴重なんだよ。』
と言っていたのを思い出す。

お金だけじゃダメなんだよね。生きてる張り合いがないとね。人間って複雑ですよね。
でも、お金持ちにはなりたいよね。
アメリカで宝くじを買いましょ!ケタが違うから…

 

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