さて、栃木弁会話第28弾をおとどけします。栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。

作成:しおり/ツッコミ:山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。
ある会社での会話
専 務 川田君!今度の土日なんだげど、東京のK社に出張たのめないがな?
川田君 専務!日曜は、たねまぎすんですよ!
わりきっと
土曜日だげにしてもらえないですか。
専 務 あ-!たねまぎげほんじゃじゃしゃーねね
誰がたねまぎじゃねー人いねーがな?
川田君 あ!郡司君ちは、農家やってないら、ぼっとすっとだいじがも。
専 務 ほんじゃ郡司君にたのむが!
解説
(しおり)
これって、農業優先的な会話ですよね。
専務の家でも種まきをするので事情がよく分かるってやつですか。
たねまぎとは、種まきのことで、稲の種を蒔く、田植えに匹敵する一大イベントです。有給申請欄にもこの理由って結構いたりしますよ。
ぼっとすっとだいじがも 』は、『多分大丈夫かも』のこと
ツッコミ 山火事があったら早退、種まきがあれば出張も拒否と南の島の大王みたいですな。
花よりだんご的会話

菊枝 今度の日曜花見でもすっけ〜?
陽子 そだね。じゃ、わっちおいなりさん作ってぐがら
から揚げもこしゃーがら!
菊枝 じゃ家は、海苔巻とお煮しめこしゃっていぐがら!
あ!漬物もあったほうがいいな?
陽子 家で今漬物きらしっちてよ!
今ちょーどねー時期だぞな〜。直売所ででもかっていぐか
菊枝 で、どこ行く?
解説
(しおり)
菊枝さんと陽子さんは、いとこ同志。
お花見の計画で盛り上がっていますが、食べ物のことばかりが頭の中にあるみたいですよ。
どこへ行くかは、後回しなんですね。こしゃーがら!は、作るの意、ねーは、無いの意。
ツッコミ 花見といったら桜よりも飲んだり食べたりがメイン、ということには同意します。
レストランでのワンシーン

ウェイトレス お決まりですか〜
お 客 サーロインステーキをお願いします!ご飯つけてね。
ウェイトレス はい!お客さま、焼加減はどうしますか?ミディアムでいいですか?
お 客 この間頼んだら、中冷たくて、なまだったがらよ〜く焼いてください。
ウェイトレス じゃウェルダンというこですね。ウェルダンだとちじごまっちってステーキ小さくなっちゃいますがいいですか?
お 客
解説
(しおり)
割と年配のウェートレスさんでした。なんと世間知らずなんでしょう。近くで聞いていて情けなかったです。
ちじごまるは、小さくちじんでしまうことですが、そうなるのはウェルダンより焼きすぎた場合起こる現象ですよね。ま、ファミレスじゃしょうがないか。というところです。
ツッコミ そんな肉縮むまでシェフ焼くのかッ!どれだけ火ィ通すんだッ!ガスバーナーで消し炭にするのかッ!
あるたけのこバトル

栄子 あんた!ま〜たぐごっせやげっと隣のばーさま!
恵子 何だい!朝間っから?
栄子 夜があげっかあげねのうちによ、ミシ、ミシって音がすっから窓開けてみたっくれよ、隣のバー様うちのたけのこへ-キで掘ってんだずや。そんで、私に気がついたっくらい、へーきな顔して帰っていぐんだずや。
恵子 あんた、去年もおんなじごと言ってながったげ〜!
父ちゃんに申し込みに行ってもらったらいがんべよ!
栄子 ほんだってな〜もうしこんでったら、これがらの付き合いまずぐなっぺ〜
解説 最近では、筍を掘って直売所に売って小遣いを稼ぐ方々が増えて、このようなバトルがあるのだそうです。申し込むとは、何かを申請するということではなく、苦情を言いに行くことなのです。
ツッコミ 窓を開けたら隣のバーさんが庭でタケノコ掘りしてる、ホラーですね!
ある嫁姑のバトル

ミ サ 聞いてよ!おらっちの美香ったらよ、オレが買っといたホーザシよ、オレがいね-間にペロンと食っちてよ。
富士子 あれ、おばちゃん、この間は、サガンボ食われたって言ってながったげ?
ミ サ あの嫁にかがっては何でもくわれっちゃー。働ねーで、ぼや〜っとしてるくせに、人のもの盗み食いす んのだげはすばやいんだした
富士子 自分らで何にもかわねで、年金暮らしの叔母ちゃんのもの取るなんてね〜
ミ サ あんたもそう思うべ〜
解説 以前も登場しただらしない嫁を愚痴るおばさん。今回特筆すべきは、魚の名前です。
メザシというのが通常の名前ですが、ほおざしっていうのはなんででしょう?目というよりは頬をさしてあるからなのでしょうか。サガンボとは、サメのことですよ。冷蔵庫の普及がまだだった頃、このサメは、日持ちがしたので山間部では、よく食されたとか。 語尾にしたとつけるのも年配の方によく見られます。
ツッコミ お魚大好きな姑さんですね。サガンボって…今も売ってるんですか?