|
シベリアからの白鳥の飛来地としてしられる栃木北部の大田原市。「株式会社・玄人軍団」の看板が掛かるプレハブで、田中鼎さん(61)は黙々とコンピューターに向かう。
大手機械メーカーで
長年、システムエンジニアを務めた腕で、業務全体のシステム構築を一手に引き受ける。
同僚はみな、定年やリストラでリタイア人ばかり。玄人軍団は、高い技術や経験を持ちながら職場を失った中高年者約40人で作る新しい会社だ。田中さん自身も5年前、希望退職に追い込まれた。資格を取るためむなしく図書館通いをした日々が今、夢のように感じられる。
99年3月末のある日、大手機械メーカーの大田原工場で生産技術部長を務めていた田中さんは、部下の一人一人と面談 |